こんにちは!
保育士歴11年のはるのです。
今回はうちの長男の話をしたいと思います。
実は私の長男は3歳まではじっとしていられなく、3児検診で引っかかってしまうほどで、当時は私も手を焼きました。
ところが、6歳になった今ではすっかり落ち着き、保育園の先生から
春太郎君(長男名前)すごいね!!
将来が楽しみだね!
と褒めらるほどに成長しました。
3年の間に何があったのか。
彼を大きく変えるきっかけになったのが
< ガ ン プ ラ >
え?一体どういうこと??
ガンプラって、ガンダムのプラモデル??
と、「??」が沢山だとは思いますが…
簡単に言ってしまうと、彼はこのガンプラにドハマりし、狂人的な集中力を発揮(つまりオタク化)
6歳にして夢中になれるものが見つかり、行動が変わっていきました。
この記事では3歳児検診に引っかかってしまうほど落ち着きのない子がガンプラに出会ってどのように変わっていったのか。
同じように元気な男の子を育てている親御さんたちの子育てヒントになれば幸いです。
3歳児検診で引っかかるほど落ち着きのなかった息子
- 自分の興味のある方へすぐに行ってしまったり、興奮すると話が耳に入らない子。
なので目が離せず、買い物をしていても一瞬でどこかへ行ってしまうので靴に鈴をつけるほど…。 - 散歩中、公園を見かけてはそこで気が済むまで遊ばないと離れられず、道に生えてる花や虫に夢中になったり、家に辿り着くのに15分の道のりが1時間かかるなんてことも珍しくない。
- 偏食も激しく、食事も遊んでばかりでほとんど食べない。
今となっては懐かしいですが、当時は自分の興味が最優先の長男にほとほと困っていました。
夫も仕事が忙しく、ワンオペ育児が当たり前。
さらに一つ下の弟もいて、自分勝手な長男(この年齢なら仕方ないのですが)にイライラしてしまうことが多く
保育士失格だな…
と、肩を落とす日々でした。
ですがこのままではよくないと、私はある決断をしました。
出来ない事ではなく、出来る事に注目した。
それは「長男の出来る事(得意な事)に着目する」でした。
親としては、気づかないうちに完璧を求めがちです。
食事をちゃんと食べてほしい!!
自分のことは自分でしてほしい!!
おもちゃも出したら片付けてほしい!!
と、できない事ばかりに目を向けていることに気づきました。
でも、この際出来ない事にはひとまず置いておいて、彼が出来ることは何かということに目を向けたのです。
毎日一緒にいるので日々の成長に気づきにくいのですが、ここは人より得意分野だというところを考えてみました。
- 字にものすごい興味を示し、入園前には読み書きが出来ていた。
- レゴやマグフォーマーで複雑な車やショベルカーを作る。
- 100ピースのパズルを一人で完成させる。
- 折り紙が好きで、一人で折り図を見ながら折っている。
特に折り紙の力は驚異的でした。
折り紙って、子どもにとってはとても難しく、手先の器用さはもちろん、折り図を読むための空間認知能力や読解力、細かい作業をする集中力などが必要で、正方形をきれいに半分にすることが年少児の目標です。(それすらできない子が多いです。)
それを長男は年少児で折り鶴を一人で折っていたのでさすがに舌を巻きました。
手先の器用さ、集中力、空間認知能力、読解力を生かした少しステップアップした玩具は何だろうと考えたときに、目の前で夫が作っていたもの。
それが「ガンプラ」でした。
いやいや、おかしいでしょそのシチュエーション
補足?させていただくと作り話でもなんでもなく、夫が趣味でガンプラを作っています。
なかなかそんな家もないのでレアパターンとは思いますが…。
ねぇねぇ、春太郎にガンプラって出来るのかな?
う~ん…試しにやってみるか
春太郎、ガンプラやってみる??
やりたい!!
と、本人もやる気があったので年少児の冬(4歳7か月)でガンプラ初挑戦。
ちなみに、初めて挑戦したガンプラはこれです。
私はあまりガンプラに詳しくなかったんですが、説明書をみてあまりの細かさに驚きました。
それもそのはず、対象年齢は8歳と書かれていました。
さすがにこれは難しかったかな。
でもガンプラは私もよくわからないし、サポートは夫にお願いしました。
ところが、驚くことに長男は夫のサポートをほとんど必要とせず完成させてしまったんです。
それどころか、夫は職人肌が騒ぐのか初めて挑戦する息子に
そこは違う!!
と少々厳しく接する場面もあったのですが、いつもなら気が短い長男もこの時だけは素直に夫の話を聞いていました。
それくらい楽しかったんだと思います。
初めて完成した作品がコレ
この時は本当にびっくりしました。周りのみんなからも「すごいね」と褒められ本人もとても嬉しそうでした。
それからというもの彼はどんどんガンプラ沼にハマっていきました。
お父さんの詰みプラをもらい朝から晩まで驚異の集中力を発揮。(4~5時間ほど机に座っていました)
5歳の誕生日プレゼントはもちろんガンプラ。
クラスのほとんどの子が鬼滅の刃一色だった時も、彼は一人ガンダムを熱唱し、
保育園のお絵描きもほとんどがガンダムになり、
七夕の願い事には「ガンダムになりたい」と宣言
友達からも「春太郎君と言えばガンダム」と言われるくらいオタクっぷりを発揮。
最終的には5歳の時にMG(マスターグレード/推奨年齢15歳以上)のガンプラを一人で作り上げるほどになってしまいました。
ちなみに、この時は子どもプラモコンテストにも参加。
参加対象が幼児から小学生までだったので、12歳の子たちにはさすがに勝てず、残念ながら賞はもらえませんでした。
ですが、たくさんの方にいいねしてもらえました。
それにしても、私もオタクだったからわかるんですが、こうやって自分が夢中になれるものが見つかったときって、周りなんか気にすることなくとても毎日が充実しているんですよね。
その頃から、少しづつですが長男の様子も変わっていき、6歳になった今ではこのようになりました。
もちろん、3歳から6歳、と年齢的な成長もあったとは思います。
ですが、この夢中になれる事を見つけられたこと。
周りからそれを認められて「すごい」と褒められたことが自信に繋がり、自己肯定感の向上に繋がったのではと私は感じています。
さらに、「ガンプラ」というアイテムも成長期の子どもの脳にとってとても良い知育玩具でした。
この二つのポイントがうまく重なり、長男がどんどん前向きに成長することができたのではと思います。
親の関わるポイント(まとめ)
今回は「ガンプラ」がハマって変わっていった事例ですが、もちろん全員が「ガンプラ」にハマるわけではないです。
人によっては昆虫だったり、車だったり、新幹線だったり、電車だったり…様々です。
特にこのオタクっぷりが人に認められていい方向へ変わっていくのは男の子に多い傾向があります。
さかなクンとかはいい事例ですね。
中にはサッカーや野球など、体を動かしていくことの方が得意な子もいるでしょう。
では、どうしたらこの夢中になれる事を見つけられるのでしょうか。
親として出来ることは何かをまとめてみました。
- まずは子どもをよく観察して好きな事、得意なことは何かを洗い出す。
- そこから夢中になれそうなことにチャレンジさせてみる。
- あくまで子どもが主体的で親の想いを押し付けない
- 子どもが夢中になって没頭しているときは余計な声をかけない
- 子どもから話しかけてきたときは話を聞く
- 頑張ったことを具体的に褒める
ついつい落ち着きがなかったり、できないことに目が行きがちになると思いますが、それでは親も子もどんどん苦しくなってしまいます。
そうではなく、得意なことを伸ばしていく方が男の子には向いているのかなと思いました。
自分に自信がついてくると気持ちにも余裕が出てくるのは大人も子どもも同じですね。
今日の話が子育てのヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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