子どもがちっとも食事を食べなくて困っている。
どうしたら食事に興味を持ってくれるんだろう…。
クラスの子たちが給食を残してばかり。
どう関わったらいいんだろう…。
と、お悩みの親御さん、先生たちの強い味方!!
それが食育絵本です!!
食育絵本と言っても、そういう分類があるわけではなく、食べ物が主人公だったり、食をテーマにした絵本のことです。
子どもは絵本が大好き。
食育だけではなく、育脳にもいいので本当におすすめのアイテムです。
でも、数が多くてどの絵本を選べばいいか分からないわ…
そんな親御さんたちに保育士歴12年のはるのが、実際に子ども達に読んで特に反応の良かった絵本15冊を紹介したいと思います!!
(これでもかなり厳選しました!!)
とりあえず図書館で借りてみたり。
是非絵本選びの参考にしてくださいね!
目次
保育士が選ぶ!!子どもの反応が良かったお勧め絵本15選!
0~3歳児向け絵本
0~3歳児はまだ集中力も短いので単純なストーリーの絵本がお勧めです。
言葉の韻を楽しんだり、繰り返しのストーリーが好きな傾向があります。
食育としては、「食材そのものに興味を持ってもらう。どんな食べ物があるのか、知ってもらう。」
あまり深く考えず、ただただ子どもと一緒に絵本を楽しむことが大切です。
その中で自然と出てくる
という気持ちに寄り添ってあげられるかどうかがポイントです。
①おいしいともだちシリーズ 作:とよた かずひこ
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「どんどこ ももんちゃん」で大人気のとよた かずひこさんの絵本です。
このほのぼのとした何とも言えない絵柄に大人も子どもも癒されます。
このシリーズ、とにかくやたらと主人公たちがピンチになるんです。
(食材のピンチってどんな)
でも、いつも「しんぱーい、ごむよう!!」の合言葉と共にまさかの展開でピンチを切り抜けていきます。そんな、オチは見てのお楽しみ…。
②ぼくのおべんとう わたしのおべんとう 作:スギヤマカナヨ
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この絵本、表紙のおべんとう包みからすでに仕掛けられているんです。
ページを開くとそのまま包みが解かれたようにお弁当箱の中身だけが描かれています。
まるで絵本のお弁当箱を持っているかのよう。
その中で主人公の手だけが出てきて、何を食べようか迷ったり物語が進んでいきます。
だんだん空っぽになるお弁当箱を見ていると、まるで自分がお弁当を食べ進めているかのような気分になります。
またこの二冊、途中でおかずを交換するシーンがリンクしており、子どももそこが楽しいようです。
③おべんとうばこのうた 絵:さいとうしのぶ
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♪「これっくら~いの おべんとばこに」の手遊びでお馴染みの「おべんとうばこのうた」をそのまま絵本にした作品。
さいとうしのぶさんの個性的だけどどこか温かみのある絵がこの歌ととてもマッチしています。
子どもも大好きな手遊びなのですが「すじのとおったフキ」って何かよくわからず歌っていたり(笑)
この絵本を見れば実際に手遊びの食材たちが出てきて歌の通りにお弁当箱に詰められていくので「あぁ、子どもの頃に歌っていたお弁当箱はこんな中身だったんだ。」と、大人も感慨深いものがあります。
そして、こうやって改めて手遊びに登場するおかずたちを見てみるとこの歌の時代を感じます(笑)
④おべんとうバス 作:真珠まりこ
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子どもの大好きなバスを題材に、お弁当のおかずたちが次々と乗り込んでいきます。
単純な繰り返しが楽しいお話。
最後にはおべんとうバスになって、子ども達のところに来てくれるよ!というとてもかわいらしい絵本です。
⑤くだもの おにぎり 作:平山和子
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一瞬「え?写真?」と思わせるほど、丁寧な描写に思わず息をのまされます。
くだものはみずみずしく、おにぎりは本当にほかほかしているように感じさせる写実感。
見れば見るほど繊細で、美しく、そして温かみのある、まさに「絵 本」を感じさせる一冊。
そして少ないながらもその絵を際立たせる言葉選びといい、子どもも大人も思わず食べたくなってしまうような絵本です。
⑥どんどこどん 作:和歌山静子
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絵本にしては珍しいタテ開きタイプ。
そこから子ども心を掴んでいきます。
主に根菜類がメインの話。
普段、スーパーできれいに並べられているところしか見たことない野菜たち。
「実は地面にこんな風に埋まっているんだね。」と、力強いタッチの絵と共に生命力を感じさせてくれます。
葉っぱの形を見て「これは何の野菜かな?」など、あてっこするのも観察力が見について、楽しいですよ。
⑦いただきますあそび 作:きむらゆういち
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単純な繰り返し+かいじゅう+しかけ絵本という、子どもの大好きなところをしっかりと抑えたきむらゆういちさんの遊び絵本シリーズです。
子どもに渡すと絵本がビリビリになってしまうほど夢中でページをめくってしまいます。
ちゃんと「いただきます」の挨拶を意識しているので、楽しみながら挨拶を覚えることができますよ。
⑧なにをたべてきたの 作:岸田衿子
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食いしん坊のぶた君が次々と果物を食べて果物の色がおなかに着色(透けてる??)
調子に乗って石鹸まで食べておなかの中が泡だらけになり、泡になって食べた色が抜けていくという、大人からすると理解不能の不思議話系ですが、子どもは大☆好☆物!です。
ふわふわとした水彩の優しい色が不思議な話をカバーしてくれています。(本当におすすめなのか)
いや、この不思議な世界観がなんかたまらないんですよね…。
子ども達も、ぶた君が泡だらけになるシーンが大好きで何度も読んで!と迫られる作品です。
⑨しろくまちゃんのホットケーキ 作:わかやまけん
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「これは読んだことがある!!」という方も多いのではないでしょうか?
言わずと知れたロングセラー絵本。こぐまちゃんシリーズの一冊です。
一番印象に残るのはやはり「ぽたぁん、ぴちぴち、ぷつぷつ…」のページではないでしょうか。
あの単純な絵なのになぜか「ホットケーキ喰いてぇ!!」と思わせるわかやまけんの才能。
一緒にホットケーキを作っているような感覚になり、この絵本がきっかけで実際に一緒に作ってみるお家も多いそうですよ!
4歳児向け絵本
4歳児は少し長めのストーリーあるお話も楽しめるようになってくる頃です。
ちょっと大人も笑えるようなシュールな話も大好きですよ。
⑩グリーンマントのピーマンマン 作:さくらともこ
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子どもの野菜嫌いの代名詞「ピーマン」が主人公の作品。
子どもに嫌われて泣いていたり、ばい菌たちが出てきたらマントを付けて戦ってくれたり!!
ピーマンって実はいいやつなんじゃないか?と、ピーマンに対して親近感を感じさせてくれる絵本です。(正確には好き嫌いをせず何でも食べよう!!がテーマの絵本です。)
実際に、私のクラスでこの絵本をテーマに劇遊びをやり、ピーマンを出したらみんな食べてくれたというかなりの実力派。
また、オペレッタにもなっている絵本なので言い回しが韻を踏んでいて心地よく、読みながら歌を歌っているかのようにお話が進んでいきます。
⑪もったいないばあさんのいただきます 作:真珠まりこ
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子ども達に大人気なもったいないばあさんシリーズの本です。
最近、聞くことの少なくなった「もったいない」の精神の大切さに改めて気づかされます。
簡単な栄養素の解説もあり、その食材を食べるとどんないいことがあるのかが分かったり、どうして残さず食べた方がいいのか、食事に対して感謝の気持ちを持つことなども解説してくれます。
⑫やきざかなののろい 作:塚本やすし
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タイトルからしておどろおどろしい感じですが、おどろおどろしい話です(語彙力)
残した焼き魚が風呂に入ってきたり、布団にまで潜り込んできたり…。
永遠と追ってくるという軽くトラウマになる話…。
そして最後はまさかそんなオチ?!と、ちょっと衝撃的です。
子どもも苦手な子は怖がるかも…。うちの子は爆笑でした。
5歳児向け絵本
5歳児はだんだん記憶力もよくなり、長い話を分けて読むことができます。
また、相手の気持ちも想像できるようになり、思いやりや道徳心などもはぐくんでいけるような年齢です。
⑬たべもののたび 作:かこさとし
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カラスのパン屋さんなどでお馴染みのかこさとしさんの絵本です。
ちょっと長ったらしくて説教臭い?!感じもありますが、食べた後の食べ物たちが体の中をどう通って体に吸収されるのか、消化器官の話を子供向けに分かりやすく解説してくれている貴重な絵本です。
⑭テーブルマナーの絵本 作:高野紀子
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子どもだけではなく、大人もとても参考になる一冊です。
ただし、絵は多めですが内容がかなり濃いので、気になる箇所だけ読んだり、何日かに分けて読んでいくのもいいでしょう。
⑮いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日 作:内田美智子
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食肉加工センターに勤務する坂本さんの体験談をもとに作られた絵本です。
これは、涙なしには読めません。
食べることは誰かの命をいただくこと、そしてそれを行う仕事があるということ。
知っていると知らないとではこうも物事の受け取り方が変わるのだなと、考えさせられます。
子どもには少しショックが大きいのではと心配になりますが、だからこそ読んでほしい。
それ以上に心に残るものがあります。
大人も読むべき一冊なので、まずは親御さんが読んで判断されてもいいかと思います。
「いただきます」の大切さ、食事に対する感謝の心を知るのには最適の一冊です。
絵本の対象年齢について
絵本全般に言えることですが、対象年齢は、あくまで参考程度にしてもらって大丈夫です。
絵本が大好きでお話がよく聞けるようなら、対象年齢が上の絵本を読んでもいいですし、反対にまだあまり興味が持てなかったら短めの絵本を選んでもまったく問題ありません!!
一番は、その子自身が楽しんで絵本を読めるかどうかです。
まだ、0~3歳だと勝手にページをめくられてしまったり、途中で飽きたり
という方も多いと思いますがそれで大丈夫。
まずはそうやって絵本というものに触って慣れていくところからです。
本人がそうやって十分に絵本と(文字通り)本当に触れ合い、満足すれば、だんだん落ち着いて話を聞けるようになってきます。
なので、舐めたり嚙んだりする本当の赤ちゃん期には丈夫なボードブックがお勧めです!
最近は、人気の絵本がボードブック化されているので破られる心配もなく楽しめますよ。
ボードブックってこんなの↓
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もはや説明も必要ないんじゃないかという世界的大ベストセラーの絵本もこの通り。
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どれが自分の子に合っているのか、実際に読んでみないとわからない。
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何とも便利な時代になりましたね。
絵本は本当にいいものが沢山あってどれを選んだらいいか迷いますが、一つの参考にしていただければ幸いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
沢山絵本を紹介したので、最後にもう一度タイトルだけまとめておきますね。
保育士おすすめ!!食育に使える絵本15選!!
- おいしいともだちシリーズ(作:とよたかずひこ)
- ぼくのおべんとう
わたしのおべんとう(作:スギヤマカナヨ)
- おべんとうばこのうた(絵:さいとうしのぶ)
- おべんとうバス(作:真珠まりこ)
- くだもの
おにぎり(作:平山和子)
- どんどこどん(作:和歌山静子)
- いただきますあそび(作:きむらゆういち)
- なにをたべてきたの(作:岸田衿子)
- しろくまちゃんのホットケーキ(作:わかやまけん)
- グリーンマントのピーマンマン(作:さくらともこ)
- もったいないばあさんのいただきます(作:真珠まりこ)
- やきざかなののろい(作:塚本やすし)
- たべもののたび(作:かこさとし)
- テーブルマナーの絵本(作:高野紀子)
- いのちをいただく(作:内田美智子)
スクショやメモを取るなど、ご活用ください!
どれも子ども達の反応が良くてとってもお勧めの絵本なので、気になった絵本は是非試し読みしてみてくださいね!!
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