この記事はこんな人に向いています
新任や実習生など、保育経験が浅い人
クラスが落ち着かず、どこから手を付けていいかわからない人
はるの先生!聞いてください!
うちのクラスなんだか荒れていて…。私が前に立っても全然話を聞いてくれないんです!うるさいし、ちっとも片付けもしないし、座らないし、怒っても全然伝わらないし!!でもほかの先生の前ではちゃんと言うこと聞いたりして、それも怒れてきて!!とにかくもうどうしていいのかわかりませ~~~~ん!!
それは毎日一緒に過ごさないといけないのに大変だね。先生もイライラしていると子どももますます不安定になってクラスが落ち着かなくなっちゃうものね。
毎日怒ってばかりの自分が情けないし、自分の力不足ということも分かっています…でも、どこをどうしていいかわからず、悪循環でとても苦しいです。何かクラスが落ち着くいい方法はありませんか?
そうね、それは子どもたちにとって尊敬される先生を目指すといいわね。
尊敬される先生って具体的にどうしたらなれるんですか?
子ども達にとって尊敬される先生とは?
うさこ先生のような悩みを持っている人は多いと思います。
そんなあなたに一番初めに伝えたいことは、「保育が終わったあとでもネットで検索して、何とかしようと考えている時点で十分努力している」ということ。
まずは頑張っている自分を認めてあげてくださいね。
そもそも、クラス運営はとてつもなく大変です。
幼児期は集中力も短くまだまだ自己形成している段階なのでトラブルがあったり、人の話を聞かないのは当たり前。
子どもは十人十色で教科書に書いていない子どもたちばかりです。
保育士は実戦で学ぶことがほとんど。
それなのに多くの保育士は新任で経験がないまま一人でクラスを任され、ぶっつけ本番で臨まなければなりません。
例えると経験値を詰めないまま初期装備でボス戦に挑んでいる状態です。
そりゃあ、辛いのが当たり前でうまくいかなくて当然ですよね。
そんな中でもなんとかやっていかなければならない。
必死で手遊びをしてやっとこちらを向いてくれたのに肝心の話になるとそっぽを向かれてしまう。
よくありますよね。
そんな子ども達が話を聞いてくれるようになるにはどうしたらいいのか…
結論から言うと「子どもから尊敬される大人になること」そのための努力を重ねていくことです。
いわゆる保育士なら耳にタコができるくらい言われる「子どもと信頼関係を築こう」という話なのですが、分かったようなわからないような…いまいちピンとこない人が多いのではないでしょうか。これを「尊敬」という言葉に置き換えると少しわかりやすくなるので一緒に考えてみましょう。
自分に置き換えて考えてみましょう
まずは自分を思い出してみてください。尊敬できる先生はどんな先生だったか。
保育士ではなくて学校の先生でもいいです。
授業を素直に聞ける先生とそうじゃない先生がいませんでしたか?その違いは何でしょう。
- 話や授業が面白い、よく準備され、考えられている
- 言動に筋が通っている
- 子どもたちをよく見ている
- 贔屓しない
- 身だしなみが整っている
- 普段は優しいが、叱るときはきちんと叱る
ここに挙げたのはほんの一例ですが、自分も昔は子どもだったので想像しやすいと思います。
自分の目指すべき保育士像も見えてくると思います。
子どもたちの関わりの中で迷った時に「あの先生ならこんな時どうするだろう。」と別視点で考えられるきっかけにもなるでしょう。
そしてこう考えることによって、話が聞けない子どもたちの心理も理解しやすいのではないでしょうか。
信頼できない、尊敬できない保育士は全部逆のことをしているはずです。
自分に思い当たる節はありませんか?
幼児期の子は幼くとも立派な意思を持った一人の人間なのです。
逆に人を見る感性は大人より優れており、本能のほうが強いのでよりシビアといえます。
「この先生は自信がない」とすぐに見抜かれてしまいます。
同じ言葉でも新任や実習生の話は聞かず、ある程度経験のある保育士の話を聞くのはこういった理由です。
この尊敬されるオーラは一日二日で得られるものではなく、経験の少ない先生の話を聞かないのはある意味仕方のないことなのです。
いきなり話が壮大すぎますぅ。確かに憧れの先生はいましたが、自分はそんな立派な人間になれる自信はありませぇん…。それに今すぐ何とかしたいのに仕方ないとか言われたら困りますぅ。
気持ちはわかるわ。でも、逆に最初から自信のある人間の方がいないと思うわよ。
みんな0からスタートをして少しずつ自信と信頼を勝ち取っているのよ。
それにある意味、仕方がないと思えることで子どもの言動を冷静に見ることもできると思うわ
う、確かに。少し肩の荷が下りたような気もします。
すぐに出来なくても大丈夫
一般的に尊敬される人間が最初から立派な人格を持っていたわけではありません。
でも、2年目でも何年も働いてきたかのような動きができる保育士もいます。
裏で見えない努力を重ねてきたからこそ、自信がつき、行動が変わり、みんなから支持され好かれるようになっていくのです。
初めは苦しいかもしれませんが、決してできないことではないですし、努力した分自分の未来は変わっていきます。
何よりここまでこの記事を離脱せず一生懸命読んでいる時点でそうなる素質を十分持っているので自信を持ってほしいと思います。
長くなってしまったのでここでいったん切りますが、次回からはクラスが落ち着くような具体的なクラス運営についての記事を書いていきたいと思っています。
その中で常にこの「子どもから信頼、尊敬される先生を目指す」ということを念頭に入れて保育に臨んでもらいたいです。
一日二日では難しいかもしれませんが、保育に対して真正面から悩み取り組んだことは一か月後、二か月後…と少しずつ実を結んでくれるはずです。
その手助けが少しでもできるようこれからも記事を書いていくので、よかったら読んでもらえると嬉しいです。
今回は基本的な話をしてしまいましたが、本来はすぐに生かせる保育ワザを記事にしていきたいなと思っています。
まとめ
クラスを落ち着けるには~子どもとの信頼関係を築き、子どもたちから尊敬される保育士を目指そう~。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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