ああ、昨日も疲れて寝てしまった。さて今日は子ども達と何しよう…
今日はお絵描きしようかな。あ~も~!絵の具の準備が間に合わない!!
え?もうすぐ子どもの日??どうしよう、全然製作進んでな~い!!
と、当日に何となく決めてぶっつけ本番でやったり、準備が間に合わなかったり足りなかったり…そんなことってありませんか?
ぶっちゃけると、私はよくありました。
そういう日はたいていうまく保育が行きません。
大反省です。
次に何をやるべきか保育士が把握していないと子ども達の指示も曖昧になり分かりにくいので、子どもも話を聞いてくれません。
行き当たりばったりの保育はだめです。
それは重々承知なんですが~…毎日の保育で忙しくってなかなかそこまで手が回らないんですよ~。
毎日をこなすのが精いっぱいで、行き当たりばったりです~!!
と、そうお悩みの保育士さんも多いと思います。
毎日どんなことをするのか見通しが持てている保育士さんのクラスは落ち着いています。
また、計画的に物事を進めることができるので行事前に慌てて子ども達に活動を詰め込んだりすることもなくなります。
大変だとは思いますが、一度計画を立ててしまうと、あとはその通りに毎日を進めていけばよいですし、日々の保育にねらいをもって臨むことは子ども達の成長にとても重要です。
どちらにせよ、当日までには何か活動を考えないといけないですもんね。
私の経験ですが、簡単に毎日の予定を事前に考えることで、子ども達に曖昧な指示が減り、クラス運営がスムーズに行き始めました。
面倒くさいことを後回しにしてしまうと、当日より大変になってしまうので行き当たりばったりの保育は避けるようにしましょう。
でもどうやって予定を考えればいいかわからない…
新人だから昨年どんなことしてたか知らないし…
ここでは忙しい保育士さん達でも出来る、具体的で簡単な予定の立て方を解説します。
1,月の予定を考えましょう。
予定って…月案や週案、日案みたいに子どもの姿や保育のねらいなど考えることから始めるのでしょうか…(月案って堅苦しくて苦手…)
いえいえ。あくまで自分がわかればいいので、そんなに難しく考えなくても大丈夫です。
気楽にやってみてくださいね。
- まずはカレンダーを用意します。(100均で売ってるようなマス目の手帳で十分)
- そこに先に決まっている園の行事をあてはめます(入園式、こどもの日、作品展…等)
- そこまでに必要な活動を考え、穴埋めしていきます。
(こどもの日までに作らないといけない制作物、運動会に向けてリズムの練習など、その行事を迎えるまでに必要なもの) - 空いている日に、子ども達につけたい力を補えるような活動を考えていきます。
(手先の器用さを高めたい…折り紙、ハサミなどの制作活動。
体力をつけていきたい…お散歩へ出かけたり、鬼ごっこなどの集団ゲーム。
雨が降りそうな場合は別の案も考えておくと完璧。)
ここで注意したいのはあまり活動を詰めすぎない事です。
急な予定が入ったり、休んだ子の作品に取り掛かる時間など確保する必要があります。
あまり活動を詰め込みすぎても終えることだけで精一杯になってしまうので、一週間に一日ほどは予定をあけて余裕を持ちましょう。だいたい金曜日はフリーの日にするといいでしょう。
あまり先走りすぎて予定を立ててしまうと後から
え、こんなことしないといけないの…予定の考え直し…。
ということが出てくると思うので、新任のうちは早くても月単位で考えましょう。
子ども達につけたい力は、もちろん担任の先生が考えたことでもいいですし、園独自の「この学年につけたい力や、取り組む活動」があると思います。
何年かその園で経験もあり、見通しの立つ先生は大丈夫です!
(それでも、子どもの様子などなかなか先々のことまで考えるのは大変ですよね…)
また、相談しやすい先輩や主任にこの時期の子ども達は何をしているのか、話を聞くのもいいでしょう。
分からないことをそのままにして2年目になってしまうとますます聞き辛くなったりします。
少し緊張してしまうと思いますが、質問することが許されるのは新任の最大の利点です!
保育の参考にしたいので教えてほしいです!
と、積極的に聞いていくようにしましょう。
(ただし忙しくない時間帯をねらったり、快く教えてくれそうな先輩に聞くのもポイントです。)
2,具体的な1日の流れを考える
月の予定が決まればあとは当日までに一日の時間流れを考えます。
これは直前で大丈夫です。
必要な材料など揃えるのにバタバタするので前日の保育が終わった時点で考えるのがお勧めです。
〇月×日
9:00 登園
9:45 片付け
10:00 朝の会
ピアノ「チューリップ」
「さんぽ」
「ありさんのおはなし」
10:15 主活動 クレヨン画
お母さんの絵
(クレヨン、八つ切り画用紙、
予備入れて20枚)
と、このようにざっくりでいいのでメモ帳などに時間を考えます。
自分だけがわかる簡単な日案を作る感覚です。
これがあると自分の頭の中が整理されるので、子ども達の前でもスムーズに話ができます。
また、準備が足りなかった。読む絵本が手元にない、などのトラブルも防ぐ事ができます。
(ちなみに、絵本や紙芝居は時間の穴埋めに使えるので多めに準備しておきましょう。)
本当に保育は考えることが多いです。
手遊び何しよう。ピアノは何弾こう。絵本はどれを読もう…。
そのたびに、悩んで止まっていると子ども達も
頼りない先生だな…
と感じ、信頼関係も作りにくくなります。
面倒くさいとは思いますが新任こそ取り組んでみてください。
(逆に慣れてくると、手遊び、ピアノ、絵本くらいは考えなくても何とかなります。)
黒板に張ったり、メモをポケットに入れておくと、次どうするんだっけとなったときにさっと確認できるのでおすすめです。
まとめ
保育の予定を立てることの大切さ、具体的な予定の立て方について解説しました。
- まずは月の案から、予定を埋めていく。
- 急な予定が入ることもあるので、一日は調整日として開けておく。(週末が望ましい)
- 新任のうちに、先輩から話を聞きながら予定を立てる。
- 一日の流れも前日中には考えておき、材料など準備漏れのないようにする。
いかがでしたでしょうか?
なるべく簡単に出来る予定の立て方を紹介したつもりです。
それでも目の前の保育で精いっぱいという先生は一日の流れだけでも前日に考えておくといいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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